2.MIDI(SMF)って?

このコラムでは『MIDIを作成し、ATS-MAシリーズでMIDIをSMAF変換する』事で着メロ(SMAF)を製作することを目的としています。
しかし、いきなりMIDIという聞きなれない言葉に戸惑いを覚える方もいらっしゃるかもしれません。ここでは、MIDIについて簡単に触れておきます。


MIDI(ミディ、MusicalInstrumentDigitalInterface、電子楽器デジタルインタフェース)は、日本のMIDI規格協議会(JMSC、現在の社団法人音楽電子事業協会)と国際団体のMIDI Manufacturers Association(MMA)により策定された、 電子楽器の演奏データを機器間でデジタル転送するための世界共通規格。物理的な送受信回路・インタフェース、通信プロトコル、ファイルフォーマットなど複数の事柄からなる。
-wikipediaより抜粋

ハイ。訳わからないですね…ww
もう少し砕けた言い方をするならば、電子機器に使われる演奏データをMIDIと呼ばれるものに統一しました。と…いう事ですね。

MIDIはあくまで『演奏データ』であり、『電子楽器(=MIDI音源)』が無ければ演奏することはできません。

くどいようですですが、図式にするとこうです。
『演奏データ(MIDI)』+
『電子楽器(=MIDI音源)』
=『音楽』

このような関係により、MIDIはしばしば『楽譜』に例えられることもあります。
MIDIの扱う中身を少し箇条書きするとこうなります。

・曲のテンポ
・使いたい楽器の種類
・音を出すタイミング
・音の長さ
・音の強さ
・しゃくりあげ
・ビブラート
・etc...


さて、演奏データの規格を統一する必要性とは何でしょうか?
YAMAHAとRolandのキーボードに演奏データを用意して自動演奏するケースを考えてみましょう。
もしYAMAHAとRolandで使われている演奏データの規格が違っていたら、演奏データを別々に用意する手間が発生してしまいます。
一つの曲の中で、YAMAHAとRolandの両方を使って演奏したい場合もあるでしょう。この場合、演奏データの規格が異なっているとすごく不便である事は容易に想像がつきます。
つまるところ、演奏データの規格をMIDIという共通のものにしておけば、メーカーの垣根を超えて電子楽器を運用するのがとても楽になるという事ですね。


では、演奏データ(MIDI)を編集するには、どうしたら良いのか…という話ですが、MIDI編集ソフトを使います。詳しくは次の頁を見てください。


編集したMIDIデータは、WindowsMediaPlayerや主だったプレイヤーで再生が可能です。もちろんMIDI編集ソフトでも再生できます。

あれ…?そういえば、私電子楽器なんて持ってないんですけど?どうすればいいんですか?

…ごもっともな質問です。でもご安心ください。Windowsパソコンには標準で電子楽器(MIDI音源)が内蔵されていますので、MIDI編集ソフトさえあればパソコンだけでMIDIの編集・演奏が可能です。。(ただし、その内臓音源のクオリティーは市販品に比べると玩具同然。。。)
もし電子キーボードをお持ちの場合、MIDIケーブルとMIDI端子のついたオーディオーンターフェースを購入すれば、実際に弾きながらリアルタイムにMIDIを編集…なんてことも出来ます。しかし、僕自身試したことがないので(だって弾けないもんww)知識でしか語れません。

因みに携帯電話の電子楽器は何かと言いますと、携帯に内蔵された音源チップがそうです。ちっこい音源チップが演奏命令を通して色んな音を出してるんですね〜。

嗚呼素晴らしきかな携帯電話
/(.^.)\


MIDIについての説明はとりあえずここまでですが、注意しなくてはならないことがあります。着メロ(SMAF)の演奏データはMIDIと規格が異なる為、編集したMIDIデータは着メロ用の演奏データに変換する必要が出てきます




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