☆オリジナル音色概説☆

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目次
1.『オリジナル音色』
2.「アルゴリズム」
3.「オペレータ」
4.その他
5.WT音源
6.参考資料
7.SH⇒ATS対応表
8.OPの音量変化とパラメータの関係図
9.SH携帯用FM波形図


1.『オリジナル音色』
まず最初に、ここで言う『オリジナル音色』について定義をしておきます。
ここでは自分で作った音色と定義しておきます。この定義の中には、既存の音色のアレンジやそれ以外の創作音色も含まれます。
『オリジナル音色』はシャープ製着メロ作成機種(以下、SH携帯)の場合、FM音源(16和音用、32和音用)、WT音源の2種類に大別でき、それぞれ最大8個まで登録編集できます。このページでは、FM音源を中心に説明させていただきます。
基本的にここに書かれている記事の内容は、SH携帯でのFM音源編集に特化しています。ただ…ATSやケータイシーケンサにもかなり共通する部分もありますので、参考にはなると思います。また、SH⇒ATS変換対応表も添付しますので、ATSを使用していらっしゃる方は参考にしていただけたら幸いです。
m(__)m


FM音源は、「オペレータ」(以下、OP)と呼ばれる音の発生装置を色々と組み合せることで、様々な音色を作成します。
「オペレータ」は、変調をかける「モジュレータ」変調をかけられる「キャリア」から構成されており、この2種類のOPの組み合わせ方を「アルゴリズム」(以下、ALG)と呼びます。
FM音源では、ALGの組み合わせが変われば音色が変わり、同じALGでも、「モジュレータ」や「キャリア」の情報を変えれば、音色もかなり変わるということになります。
また、16和音用音色はOPが4個に対し、32和音用音色はOPは2個しかありません。
この事は、単音で音色を鳴らした場合において、32和音用音色よりも16和音用音色の方が潜在的に(あくまでも潜在的にww)多彩な音色表現力を持つことを意味します。

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2.「アルゴリズム」
ALGの型は、16和音用と32和音用で異なります。
色々と試してみてください。ここで詳しくは触れませんが、まずは32和音用の2OPで練習する事をお勧めします

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3.「オペレータ」
OPの簡易的な説明になります
「キャリア」と「モジュレータ」でOP内のパラメータの意味合いが変わる事に注意しながら読んでください。

「キャリア」=音量
「モジュレータ」=変調(煌びやかさ)



マルチプル(省略記号:MLT)
「キャリア」=音の高さに影響
「モジュレータ」で変調の煌びやかさに影響
例:「キャリア」と「モジュレータ」のMLTを両方2倍にしたら、音が1オクターブ上がりました☆
例:「モジュレータ」だけMLTを1から5にしたら、音が鋭い金属音みたくなりました☆


サスティーン(省略記号:SUS)
ピアノのペダルを踏んだ際の効果をOPに反映させるかどうかを決められます。
どうすれば携帯でピアノのペダルを踏めるか(笑)については4章で説明してます。


キースケールレート(省略記号:KSR)
楽器によっては、高いキー(音程)ほど音色の音量が早く弱まる性質を持っています。この性質は特に弦楽器によくみられます。この性質をシミュレートしたものがKSRです。値を2にすると、キーの高い音程では音が早く弱まるようになります。


キースケールレベル(省略記号:KSL)
KSRによる音量減少量の度合いを調整できます。結果的に、値が上がるほど音量(変調)が弱くなり易いです。


アタックレート(省略記号:AR)
「キャリア」=OPより音の波が出始めてから最大値に至るまでのスピード。
「モジュレータ」=OPより変調の波が出始めてから最大値に至るまでのスピード。
☆ココ☆
※AR値0でいきなり音量(変調)が最大値スタートとなります。


トータルレベル(省略記号:TL)
「キャリア」=音量の瞬間MAX値。
「モジュレータ」=変調の瞬間MAX値。
☆ココ☆


サスティーンレベル(省略記号:SL)
TLまで音量(変調)が強くなった後は、今度は逆に波が弱まる方向で推移します。SLは、TLからどの程度まで音量(変調具合)を弱めるかを決めるパラメータになります。
☆ココ☆
※SL値16でTL→SL間における音量(変調)減少が存在しなくなります。


ディケイレート(省略記号:DR)
TLからSLに音量(変調)が弱まるまでの、時間調整ができるパラメータです。
☆ココ☆
※DR値16でTL→SL間の音量(変調)減少時間が存在しなくなります。


サスティーンレート(省略記号:SR)
TLからSLまで下がった波は、しばらくSLの強さを持続しようと働きます。この維持しようとする長さがSRです。値が大きいほど長くサスティーンレベルを維持し、音量(変調)維持が終了すると音量(変調)減少が始まり、やがて音量(変調)は0になります。
※SR値が16になると、打ち込み側の♪が続く限りはSLの音量(変調)を永久に維持するようになります。
☆ココ☆


リリースレート(省略記号:RR)
打ち込み側の♪が終了(ノートオフ)してからの音量(変調)減少スピードを調整できます。
ある程度値を上げる事により音色に余韻を残す事が出来ますが、あまり値を上げ過ぎると音の尻尾がぼやける弊害が生まれたり音割れの原因になったりしますので注意。
☆ココ☆


KEYOFF無視(省略記号:XOF)
このパラメータを有効にすると…
打ち込み側の♪の終了(ノートオフ)を一切無視してしまう事が出来ます。
この場合、最終的な音量(変調)変化はSRに依存する事になります。
単発系のドラム音色で特に利用価値のあるパラメータと言えます。


波形選択(省略記号:WS)
OPから出せる音の波は、実に29種類存在します。
☆ココ☆


ビブラート(省略記号:DVB)
音程の揺れ幅を調整します


AM変調(省略記号:DAM)
音の強さの揺れ幅を調整します。


フィードバック(省略記号:FB)
OPが、OP自らに繰り返し変調をかける(フィードバック)、その変調量を調整します。


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4.FM音源その他
OPの外側で音色を操るパラメータたちを紹介します。


エフェクト周波数(省略記号:LFO)
DVBやDAMの周期を設定します。


基本オクターブ
オクターブの設定。まんまです…w


パンポット(省略記号:PAN)
音の空間的位置を決める。同じ音でも、左(L)や右(R)にそれぞれ設定すると左や右によった音になる(ステレオ再生時のみ有効)。


サスティーン
こいつがピアノのペダルのような役割を果たします(笑)。OP内のSUSと連動しています。ちなみにSHではONにすると常にペダル踏みっぱなしになりますww
※ATSユーザー様へ:
MIDIのHoldに相当します。


ビブラート倍率
DVBの揺れ幅の倍率を設定します。無効にもできます。
※ATSユーザー様へ:
MIDIのModulationに相当します。


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5.WT音源
基本的にFM波形の編集と同じですが、以下のパラメータが存在しません。
・ALG
・SUS
・「基本オクターブ」
・「ビブラート倍率」

参考資料



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